イタリア暮らし

イタリア移住の方法? スキルも何もない私がイタリア移住にいきついた話

芸術、アモーレの国イタリアで生活したい、移住してみたいと思ったことがある人に向けて

今回の記事では

  • イタリア移住の方法(ほぼイタリア語で会話をしたことがなかった私の体験談)
  • イタリアで仕事を見つけるアドバイス

今回は大学、仕事、結婚等ではなくイタリア語を一から勉強しようと語学学校からスタートした現在イタリア在住8年目の私の体験談を交えてイタリア移住について書いていきます。

イタリアへ移住する方法~私のたどった道のり~

私がイタリアのヴェネツィアに行くことになったきっかけは、ヴェネツィアに住んでいた妹がある日突然、イタリアに来て手伝ってほしいと連絡をしてきました。

日本で退屈していたのもあり、すぐに行くと返事をし、会社を辞めて、ヴェネツィアに行くことにしました。

ビジュとヒロ
ビジュとヒロ
なんかそんな急によく決断できるね?
あい
あい
日本から出ることに抵抗はなく、むしろ妹がいるし、全く一からスタートするより行きやすいなーと思って

その当初、身体に少し不安があったのでとりあえず4か月だけということで語学留学する手続きをしました。

ヴェネツィアの語学学校に申し込み、支払いをしビザの準備をしました。滞在期間中に必要な程度の残高証明を銀行より準備し、書類をそろえてビザ申請にのぞみました。

大使館でビザがおり、いざイタリアへ。

妹のところで家事を手伝いながら、4か月間イタリア語を勉強しました。

それから身体の検査のため、いったん日本に帰国しました。

次に、パドヴァで1年間3500€という経済的な語学学校のコースがあるのをヴェネツィアの語学学校で知り合った友人に聞いて、パドヴァで1年間語学留学をすることに決めました。

その間は、ヴェネツィアの妹のところからパドヴァの学校に通っていました。

学生の滞在許可書では週20時間の労働が認められています。

その後、ヴェネツィアに住みながら、COLFとして妹の旦那さんに雇ってもらっていました。

COLFとは家族労働者、日本語でメイドという意味ですが、家族の手伝いをしていました。

一番の難関は学生の滞在許可書から労働許可書に変更することでした。

毎年公布される(通常12月ー2月の間)Decreto Flussiにより変更手続き数が制限されているので、Decreto Flussiが発表され次第、学生の滞在許可書から労働許可書に変更手続きを始めることができます。

こちらのサイトに良く説明が書かれておりますので、詳しくはこちらのサイトをご参考くださいませ。MAZZESCHI

私は常に、滞在許可書や書類関係で困ったときは役所が無料で移民をサポートしている場所で予約をとってそこの職員に書類のチェックをすべてやってもらっていました。

その後、個人事業主ということでB&Bを始めました。正式に始めたのは2016年からになります。

私が幸運だったことは、妹の旦那さんが同じ職業をしていたので、もちろんコネもあり、先に手続き等をしていたので、そこで同じように書類作成するために家族が手伝ってくれました。

事業を始めるときは各種の税金納入時や法人としての登記及び認可を済ませた証明になる「Partita IVA」という商業税務番号の取得をします。

それからcommercialistaと呼ばれる顧問税理士をつけました。

彼らの主な業務は会計監査や税法のアドバイスで、多くの事業所、事業者がcommercialistaに業務を依頼しています。

その後、2020年、コロナを機に、B&Bを閉業することになりました。

イタリアで仕事を見つけるアドバイス

私は、音楽、芸術関係、専門的な目的等は何一つなく語学学校に最初通いました。

知り合った友達の中には専門的なことを学び、それを仕事につなげている人もいました。

とりあえず、専門的なことがなければ、語学学校に通い、イタリア語力を高め、現地で仕事を探すというのをお勧めします。

私が通っていた語学学校は日本人が優遇された学校だったので、仕事を紹介してもらったり、アドバイスを受けていました。

日本でいるときから求人を探し、イタリアでの就職先を見つけるというのは一握りの方だと思います。私の周りでは聞いたことがありません。

大体、語学を学んだあと、専門的な分野を学びながら、実際自分で足を運び、面接にこじつけている日本人、アジア人を多く見かけました。

原始的ではありますが、自分の足で歩き、自分を売り込むのも方法だと思います。

あとは、現地の人と知り合い、自分が仕事を探していることを周りにアピールしているとうまくいい話が舞い込んでくることもあります。

最初は、日本食レストラン、中華のレストラン等を探したり、私はヴェネツィアに住んでいたので、観光客が多く、日本人や中国語を話せるスタッフを探している求人に出会うことがありました。

例えば、ヴェネツィアでは高級ブランドのショップ、ヴェネツィアのお土産等があり、日本人の観光客も多いので、求人を募集しているところもありました。

観光でイタリアに長期滞在していた知り合いは日本でいるときはメイクアップアーティストをしていたのですが、ヴェネツィアで滞在したい気持ちが大きく、直接化粧品のお店まで行って、仕事がしたいと話をし、結果気に入られ、上の人と話をするというところまで話をつけてきました。

彼女は英語は少し話せましたが、イタリア語は全く話せませんでした。

何が言いたいかというと、チャンスはどこにでも転がっているということです。

普通に考えるとイタリアで仕事を見つけるのは難しいし、わざわざ外国人を雇って高い税金を払ってくれる会社は少ないのです。

ただ実際現地に来て、会いに行って、話をして、どんどんつながりが出来たり、仕事をもらえるきっかけがあるのもイタリアです。

日本にいる間に、出来るだけ語学をしっかり勉強し、資金を貯めることが、イタリア移住のチャンスを大きくしてくれると思います。

イタリアはコネ社会。これはずっと根底にあるものです。

出会った人で自分の人生が良いようにも悪いようにも変わっていくのもイタリアです。

雇われることもいいですが、自分でスキルを身につけ、自分で事業をするというのもいいですね。

そのためには資金が必要です。

語学や芸術や音楽を学び、その間にイタリア人とよい出会いがあって、恋人同士になり、その後結婚した日本人の友人も少なくはありません。

イタリアに長期滞在するのは大学へ行く、もしくは長期滞在できる語学学校を選ぶそれ以外で長く滞在することは簡単なことではありません。

私は幸い家族が先に移住していたので、家族のサポートがあり、自営業という形に落ち着きました。

コロナ後イタリアでの仕事は?

私は、現在無職です。

幸いサポートをしてくれる彼がいるので心強いですが、イタリアで現在コロナが猛威を振るっている中、現地での就職活動は難しいものがあります。

イタリアではずっと宿泊業に携わっていたので、すぐに仕事が見つかるわけでもなく、現在観光が全くなくなったイタリアでは再起するのにはまだ時間がかかりそうです。

そんな時に思うのが日本にいるうちからスキルがあればもし何かあったときに、もっと選択肢が広がったのではないかということです。

今からイタリアに移住してみたいと思っている方には自力で稼ぐ力を事前に身につけていると、強いのかなと思います。

例えば、語学はもちろんのこと、ライティングスキル、マーケティングスキル、動画編集スキル等、オフラインが無理になったときパソコンがあれば働けるというようなスキルを身につけている状態にしておくとかなり優位なのかなと思います。

まとめ

以上、イタリアで移住する方法、私がイタリア移住にいきついた話、イタリアで仕事を見つけるアドバイスを紹介させていただきました。

何もスキルがなくイタリアに住んでみたいという方は、金銭的に余裕があるのならまず語学学校にでも通いながら観光ビザで90日滞在できるのだから試しに来て3か月様子を見るのもよいかもしれませんね。

海外はどこでもそうだと思いますが、いくら好きな国とはいえ少し住んでみると、自分が思ったはずじゃなかったということがでてくるかもしれません。

現にそう言って帰国した友人を何人も見てきました。

心に決まっている人は長期滞在を検討しながら計画を立てればよいですが、思い通りにいかないのがイタリアです。

じっくり考えてみてください。

イタリアに移住したいと思う人にこの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

どんなことでも質問があればお問い合わせよりご連絡お待ちしております。

最後まで読んでいただきありがとうございました。